2009年12月21日月曜日

12月議会を終えて

18日で12月の定例会を終えました。今回、急きょ上程された淡路水道事業一元化にともなう規約変更の議案は、すでに新聞報道もされているように、値上げ前提で進められるものです。淡路市は一般的な平均世帯の13mm口径で20㎥/月で4305円と現行の4200円より105円の値上げとなります。淡路市全体では17.3%の値上げになり、口径も大きく使用水量がハンパなく多くなる海苔業者(1000㎥以上)などは大幅な値上がりとなります。海苔の単価が下がる中、業者の固定費が上がるこの値上げは、何とか経費を切り詰めて営業努力をしてきた限界を超えるものと聞いています。
前回の値上げでも産業振興策は、値上がり分の全額の補助もでておらず、今回は、その振興策で対応するのかも具体案は示されずです。

議長宛てに各漁協の組合長連名で値段据え置きの要望書も提出されましたが、結局賛成多数で可決されました。
また、今回の議会では、総合事務所を出張所にする議案も賛成多数で可決。下水道料金の値上げ案については、産業建設委員会で、公共下水道の接続率のアップの具体的な計画が示されてないのに値上げ先にありき の点で継続審議とはなりました。しかし、このままでは、来年4月水道とともに値上げのダブルパンチになってしまいます。

これでは、若い世代は地域に住めない。結婚したり、新居に移る際により住みやすい所を選ぶのは当然のことでしょう。だって、街の中心である総合事務所、学校や保育所(行革の名の下に統合再編推進中)、図書館(今回の図書施設を4館1室から2館3室にする条例も可決)を奪われ、おまけに水道代は県下最高クラス。
ましてや、淡路市への移住やUターンも、現状をしれば躊躇するのでは?
高すぎる水道料金の要因は、本土導水による水需要計画(20年以上前)の過大見積にあり、県に対して応分の負担を求めることが必要になります。
負担をもとめることは、決しておねだりではない。

声をあげることで政権すら交代するということが証明されました。国においては大型ダムですら計画見直しがされている中、当時の約束を守り抜く必要があるのでしょうか
私たちが暮らしていくこの地域で、安心して暮らせるように、声を上げる時代でもある。そう思った議会でした。